PDF|無料版でできるPDF編集 -Acrobat Reader
- NAKA
- 2023年10月5日
- 読了時間: 8分
更新日:9月24日
依頼書や申込書、連絡書などPDFファイルを使う機会が多い毎日、PDFの書類にちょっと文字を入力して編集したい場合には、ほぼ Acrobat Reader (無料版)で対応可能です。

Acrobat Reader (無料版)を活用してできる方法をご紹介します。
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■ Acrobat Reader (無料版)でできること
| 主なツールと機能一覧(無料で使える)
Acrobat Readerは、PDFの閲覧・注釈や編集ができる無料のソフトウェアです。
無料版でPDFファイルの編集や入力に使用できる主なツールはこちらです。
■コメントを追加または編集 ■入力と署名 ■スタンプを追加
| ツールの使い方とできること
■ テキストの選択とコピー
PDFのテキストを選択してコピーし、他のアプリに貼り付けて利用できます。
■ コメントを追加 または編集
コメント挿入やテキストの入力、ハイライトや下線などの文字装飾などもできます。
「テキストコメントの追加」機能を使うと、PDFの定型文書にテキストの挿入がでます。
■ 入力と署名
テキストの挿入、文書へ✅や✕、線付きテキストボックスなどのツールが挿入できます。
■ スタンプを追加
既定のスタンプや、電子印鑑(認印)などを作成して追加できます。
■ PDFを保存する、または再度PDFにする
編集が完了したら、その時点で変更は保存されます。
■ PDFの編集をしてみよう
ここでは、Acrobat Readerの画面を使って、PDFの編集方法をご紹介します。
| 「コメントを追加」を使う
コメント機能を使えば、PDF上に自由にテキストやメモを追加できます。
・コメントを追加:任意の場所にポップアップでコメントを挿入
・テキストコメントを追加:直接文字を入力でき、フォントや文字サイズの変更も可能
「コメントを追加」:ツールバーと選択ツール
PDFファイルを開く
画面右側またはすべてのツールから「コメントを追加」を選択
ツールバーが表示され、コメント入力用の選択ツールが利用できるようになる

■「コメントを追加」を使ってポップアップでコメントを挿入する
このツールを使うと、PDF上の任意の箇所にコメントを付けることができます。
ツールから「コメントを追加」を選択
コメントを挿入したい場所をクリックすると、黄色いマークが表示される
画面右側にあるコメント欄にテキストを入力する
黄色いマークにマウスオーバーすると、コメント内容がポップアップで表示される
📌 この機能は、訂正の依頼や指示内容の伝達などに便利です。

■「テキストコメントを追加」を使って文字を挿入する
PDF上に直接テキストを入力したい場合は、「テキストコメントを追加」を使用します。以下の手順で操作できます。
⒈ ツールバーからテキストコメントを選択
① 上部のツールバーで「コメントを追加」をクリック
②表示されるツールの中から「テキストコメントを追加」を選択

⒉ テキストを入力
・テキストを追加したい場所をクリックすると、入力枠が表示される
・追フォント、サイズ、色などの設定ツールも同時に表示される
・設定を選んでから文字を入力する
⚠️ 注意:
入力した後に設定を変更したい場合は、文字を選択してからでないと反映されません。
再度設定ツールを表示したいときは、入力枠内をダブルクリックしてください。

⒊ 枠線や塗りつぶしの設定(オプション)
・入力したテキスト枠を右クリック →「プロパティ」を選択
・「テキストボックスのプロパティ」画面が開く

⒋ ここで以下の設定が可能
・スタイル: 「境界線なし」を選択 → 枠線を非表示にできる
・塗りつぶし: 必要に応じて有効/無効にし、色を設定する。

📝使用時のポイント
「塗りつぶし」設定は、入力する内容や文書の用途に応じて使い分けましょう。
目立たせたい注釈には色付き背景、正式な文書挿入には背景なしが推奨されます。
|「入力と署名」を使う
「入力と署名」ツールを使うと、PDFフォームへの文字入力やマークの挿入が簡単に行えます。手書き署名だけでなく、チェックマークや記号の入力にも便利です。
「入力と署名」のツールバーと選択ツール
このツールでは、以下のような操作が可能です。
・テキストを入力: 任意の位置に文字を入力できる
・ ✓(チェック)や ✕(バツ): 選択肢へのマークとして使用できる
・✅ チェックボックスにチェックを入れる
・◯ 選択肢を丸で囲む/消し込み(取り消し線)を入れる
これらは入力フォーム付きのPDFや回覧文書、アンケート形式の文書などで特に便利です。

📝使用時のポイント
「入力と署名」は、提出する書類やフォーム記入に適していて、編集感を出さずに記入することが求められる場面で特に効果を発揮します。
■「テキストを入力」を使う (入力と署名ツール内)
「テキストを入力」機能では、PDF上に直接文字を入力できます。
フォントの種類は変更できませんが、文字サイズや色の設定が可能です。
また文字間隔の調整機能があるため、日付などを見た目よく配置したい場合に便利です。
たとえばPDF書面に日付を入力する場合
「入力と署名」>「テキストを入力」 を選択
書類内の日付欄をクリックし、日付を入力
入力した文字の横にある 「三点マーク(︙)」 をクリック
表示される「文字の間隔」設定で、文字間の幅を調整

📝使用時のポイント
背景の塗りつぶしはなし(透過) のため、書類に馴染みやすい
文字の配置バランスを整えるのに、「文字の間隔」は非常に有効
フォントは固定ですが、業務文書には十分な視認性があります
📒 テキスト入力に使う2つのツールの違い

・コメントの「テキストコメントを追加」
・フォントの変更ができる
・文字のサイズ調整、色の変更が細かくできる
・塗りつぶしのあり/なしを選択できる

・入力と署名の「テキストを入力」
・フォントの変更ができない
・文字の色/サイズの変更はできる
・テキストの間隔が変更できる
■その他ツールを使う
「入力と署名」には、チェックマーク(✓)、バツ印(×)、点、丸で囲む記号など、さまざまなマークツールが用意されています。
文書の用途や記入内容に応じて、適切な記号を選んで活用してみてください。

| 「スタンプを追加」を使う
Acrobat Readerの「スタンプを追加」機能では、定型スタンプや電子印鑑(認印)をPDFに押すことができます。
■スタンプの追加手順
上部またはサイドメニューの「ツール」から「スタンプを追加」を選択
※メニューを下へスクロールすると表示されます

「スタンプを追加」ボタンをクリックすると、以下のカテゴリからスタンプを選べる
・ダイナミック
・標準
・署名
・電子印鑑

📝
電子印鑑は個人名や部署名入りのものを登録しておくと効率的
押印位置はドラッグで微調整可能
必要に応じて、コメントとあわせて使うと情報の伝達がより明確に!
📒 電子印鑑について
作成&押印については、下記リンクより詳しくご紹介したマニュアルを参照ください。
| そのほかのツールを使う
Acrobat Readerでは、「コメントを追加」機能の中に、テキストへの装飾や強調に便利な注釈ツールがいくつか用意されています。
➊ ハイライト表示 :ハイライトする部分をマウスで選択、色の変更ができる
➋ 下線 :下線を引く部分をマウスで選択、色の変更ができる
❸ 取り消し線 :取り消したい部分をマウスで選択

📝使用時のポイント
色を変えてコメント内容の優先度や種類を区別できます(例:赤=修正、青=確認)
ハイライトや下線でPDFを印刷時の確認にも有効です。
■ 図形・線・テキストボックスなどの挿入ツールを使う
Acrobat Readerには、PDF上に図形やテキストボックスを追加できる注釈ツールが備わっています。ここでは、特に使用頻度の高いツールをご紹介します。
➊ 長方形 :押印枠の作成や、文書内の不要な文字を覆う際に役立つ
→ 修正箇所をカバーし、上からテキストを再配置する際などに有効です。
➋ 引き出し線付きテキストボックス :矢印で指し示しながらコメントを追加できる
❸ 丸 :必要な部分を囲む、押印部に㊞マークを付ける(文字はテキストコメントで追加)
➍ 手書き :マウスやタッチパッドで自由に描画が可能
矢印、直線・フリーハンドのメモなど、ほかの機能も使ってみてください。

| PDFを保存または共有する
編集が完了したら、PDFファイルは必ず別名で保存しましょう。
ただし、この時点ではまだ編集可能な状態です。他の人と共有する場合は、「PDFとして保存」などで編集できない形式に変換してから送るようにしましょう。
— いかがですか?少し長くなりましたが、実は無料版でも簡単な編集ができるんです!
申込書や各種文書も、PDFのまま直接入力できるのでとても便利ですね。
まだ使ったことがない方は、ぜひ試してみてください。
📌「Adobe Acrobat Reader」 について
これからダウンロードされる方、もっと高度なツールを使ってみたい方は、こちらのリンクより「Adobe Acrobat Reader」 製品ページを参照ください。
